大井川の自然のなかでクリエイティブな古民家暮らし 移住者ブログvol.20

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今回インタビューしたのは、2016年に静岡県焼津市から島田市川根町へ移住した村松さんです。

JR島田駅から車で40分ほどの山間にある、島田市川根町。大自然に囲まれた古民家で暮らしながら、カメラマン、デザイナー、ネットラジオのパーソナリティとして活動している村松さんに、移住のきっかけや古民家での暮らしについてお聞きしました。

「地域おこし協力隊」がきっかけで川根町へ

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村松さんが川根町に移住したのは「地域おこし協力隊」への参加がきっかけでした。

「地域おこし協力隊」とは、都市地域から人口減少や高齢化の課題を抱える地域に移住し、地域づくりの担い手として活動する取り組みです。
2015年に勤めていた介護職を辞めた村松さんは、島田市川根町の地域おこし協力隊の募集を見つけ「面白そうな仕事だ」と応募。

それまで川根町には訪れたことがありませんでしたが、これまで派遣された隊員の実績や、先輩移住者の声から、移住者が活動しやすい地域だと感じたと言います。

任期中は、移住者に向けた「空き家バンク」の運営、川根町の子どもたちと地元住民が協力して地域課題に取り組む「コミュニティスクール」に携わるなど、精力的に活動。
3年間の活動を通じて地元の人たちとの交流を深めた村松さんは「川根でやりたいことを見つけたい」と、任期を終えた後も川根町で生活しています。

古民家暮らしのメリットとデメリット

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移住1年目から7年目の現在まで、川根町の古民家で暮らす村松さんに、古民家のメリットを伺うと「なによりも移住にかかる費用が少ないです」とのこと。

現在の家は空き家バンクに登録されていた物件で、家具は以前の住人が残したものをそのまま使用でき、部屋数や広さも充実しています。

家の前には駐車スペースがあるので、駐車場を借りる必要もありません。

物件によっては大きな改修もできるので、セルフリノベーションをしたい人は、家主への相談がオススメです。

逆に古民家のデメリットを伺うと「古民家は断熱性が低く寒いです。静岡県は気候が穏やかで冬も比較的暖かいと言われますが、川根は山間部なので冷えますね」と言う村松さん。

移住して最初の冬は、付近のガソリンスタンドが年末年始に休業することを知らず、石油ストーブ用の灯油が買えず困ることもありました。

ただこの不便さこそが、自然に囲まれた古民家で暮らす醍醐味でもあり、快適に暮らす工夫を考えるのが楽しいのだと言います。

川根町でクリエイティブな仕事ができる

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現在、村松さんは趣味だったカメラやデザインのスキルを生かして、写真や動画の撮影、地域広報誌の編集、イベントや企業のチラシ制作など、地域に密着したクリエイティブな仕事をしています。

ほかにも移住仲間とともに、リアルな移住体験談や川根町とお隣の川根本町の情報を発信する、インターネットラジオの活動も。

移住した2015年には光回線が使えなかった川根町も、現在は光回線対応エリアになり、衛星を使ったインターネットサービスが登場するなど、テレワークや情報発信ができる環境になりました。

また川根町は、第二東名高速道路のICまで車で20分、 市の中心地まで車で30〜40分、大井川鐵道にも乗れるJR金谷駅まで車で30分、富士山静岡空港まで車で40分と、山間部の中では交通アクセスが良い場所だという村松さん。

出身の焼津市へも車で1時間ほどで行けるため、焼津に住む知人に仕事で力を借りたい時には助かるのだそう。

車は必須ですが、川根町は都会から離れた自然の中で暮らしたい、テレワーカーにもオススメの地区です。

川根町ならではの交流と人の温かさ

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静岡県でも有数の茶所として知られる川根町では、毎年初夏の新茶シーズンになると、地域総出で茶摘みをします。

住民だけでは茶摘みの人手が足りず、色々な所から手伝いに来てもらうため、他所からの人を受け入れる土壌があります。

そのため、移住者に温かく接してくれると言います。

村松さんも毎年手伝いで参加しており、お茶を通じて川根町の人たちとたくさんの繋がりができました。

地域の人達の多くが、村松さんの活動を応援してくれるそうで「川根町内で桜を撮影していたら『うちの屋根から撮ると綺麗だよ!』と屋根に登らせてくれた方もいました」と言います。

村松さんも地域の人達のためにできることをしたいと、地元の消防団、NPO団体、町内会などのコミュニティに積極的に参加しています。

島田市川根町への移住を考えている皆さんへ

「まずは川根町に来てみてほしい」と言う村松さん。

旅先で仕事を行うワーケーションなどで川根町を体験して、気に入ったらぜひ移住・定住をして欲しいとのこと。

古民家で暮らすポイントは、家主や物件によって契約条件や入居前に必要な準備も違うので、インターネット回線、耐震工事、改修などを事前に確認しておくことが大切です。

移住者向けの空き家バンクや、移住に関する支援金、島田市の地域おこし協力隊については、島田市役所の市民協働課の窓口へ相談や、「住んでごしまだ」をご覧ください。

島田市川根町への移住を検討している人は、体験談をまとめた村松さんのブログやネットラジオもぜひチェックしてみてくださいね。

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