人生初の起業を島田市で「泊まれるカフェ en」 移住者ブログvol.24

人生初の起業を島田市で「泊まれるカフェ en」 移住者ブログvol.24

人生初の起業を島田市で「泊まれるカフェ en」 移住者ブログvol.24

静岡市出身静岡市育ちの田澤杏里さん。

美術大学の建築学科を卒業後、島田市で人生初の起業に挑戦。2022年4月にen【泊まれるカフェ】えんをオープンしました。

1 .きっかけは、祖母の古民家を再生したい想いから

静岡県の県庁所在地の静岡市に住んでいた田澤さんは、祖母が住んでいた島田市家山に、小さい頃からよく遊びに来ていました。島田市の中心地から離れた山の中の家山での暮らしは、小さい頃は電車やバスで学校に通っている川根の子ども達を見て、不便なところだなと感じつつ、自分が住んでいるところとちがって、緑に囲まれた風景に癒されてのびのび過ごせる特別感がありました。

 

第2のふる里だと感じていた川根に、祖母の家の持ち物であった空き家になっていた古民家があり、ここを生かしたいという気持ちが田澤さんの心に芽生えたのが島田市での起業のきっかけでした。

2 .やってみたい!の気持ちを応援してくれた島田市

美術大学で建築を勉強していた田澤さんは、祖母の家の持ち物である空いていた古民家を自力で再生して川根を盛り上げたいと思っていました。大学で学んだノウハウで、一からやってみたいという気持ちから、卒業と共に事業開始を決意しました。

しかし、開業や経営に関することは0からのスタートだった田澤さんは「とりあえず市役所に行ってみよう!」と、右も左も分からない状態で島田市役所へ。

「空いている古民家をリノベーションしてカフェを作りたいけど、どうしたらいいですか?」その一言から始まり、市役所では始業支援や起業相談にのってくれる島田市産業支援センターおびサポの紹介や、田澤さんの考えている古民家再生に適した補助金の紹介など、細かく手順やアドバイスをもらえたそうです。

人生初の起業を島田市で「泊まれるカフェ en」 移住者ブログvol.24

おびサポでは、数回開業の仕方や仕組みの無料の講座を受け、開業申請では知らないことばかりでも市役所で細部まで教わりながら1/2の補助金の申請を1年かけて行いました。起業に関して何も知らなかった田澤さんは、市役所やまちの人達に何でも聞きやすかったと語ります。

「分からないことを聞きに行くと親切に教えてくれるし、開業後もプライベートで遊びに来てくれたり、仕事関係なく気にかけてくれる人達がいます。そういうところから、まちづくりに対する気持ちを持っているのを感じて、親しみやすく、頼りやすかったです。」

川根に来た人たちが泊まれる場所、ランチ休憩できるカフェ、アート体験、観光客も地元の人も楽しめる場所を作りたいと構想から実現に辿り着けました。

人生初の起業を島田市で「泊まれるカフェ en」 移住者ブログvol.24

▲店内のアート体験「Pouring Art」の絵具。好みの色を選び円盤状のキャンバスに描く。

「市役所の人も含めて地元の人達からの事業への関心を感じて、更なるまちづくりへの意欲につながりました」ともっと地元と連携していきたいと語ってくれました。

3 .島田の強みはコミュニティの近さ、口コミの力

田澤さんが事業を業者に頼らず自分で進めていく上で、Youtubeやクラウドファンディングで事業中継や解体作業やペンキ塗りなどのリノベーションの協力者を募りました。

リノベーションの参加者の中には、田澤さんの事業をネットで見つけた島田市の職員もいました。

その人達が仕事としてではなく、自分が住むまちで行われていることに興味を持って来てくれていて、公私問わずまちづくりをしようとする意識を感じて事業を進めていく上で情報交換や口コミをしてくれたり、相談もしやすかったようです。

人生初の起業を島田市で「泊まれるカフェ en」 移住者ブログvol.24

口コミの力は、開業後に集客について情報の速さに田澤さんを驚かせました。「自分の生まれ育った土地にはなかったことで、苗字を言っただけでどこの人か、どんな人かすぐ分かったり、情報量と伝達スピードがとても速いんです。」と、ネットから見つけてくる人は遠方の観光客、地元のお客さんは興味で入った人の口コミから広がって来ているようです。

島田市川根エリアには、昔から住んでいる人たちのネットワークが出来上がっているから、その人達とつながると老若男女問わず来てくれて、本当に心強いと田澤さんは感じています。「今では祖母の同窓会の会場としても利用してもらいました。」と、田澤さんは地元に密着できるカフェに1番はしたいと教えてくれました。

4 .起業したい人、島田に来たい人へ一言

人生初の起業を島田市で「泊まれるカフェ en」 移住者ブログvol.24

「島田市の人達はまちづくりが好きで、新しい場所に興味を持ってくれる人が多い、そんなまちです!

1人でできる範囲でやっていこうと思っていたけれど、1年で理想の形にできたのは、周りの協力があったからこそ。行政から地元の人々、コミュニケーションを積極的にとれば一人でも、知り合いがいないところからでもチャレンジできますよ!」

en【泊まれるカフェ】えんイタグラム(https://www.instagram.com/en_goen50)

 

Share

  • facebook
  • LINE
  • Twitter
ページ上部へ