- 島田での暮らし
- 2024.02.02
エコなライフフタイルを求めて 移住者ブログvol.2
島田市移住体験記
- 2021. 11. 30
- 島田での暮らし
今回は、島田市へ約2年前に引っ越した大倉麻衣子さんにインタビューをしてみました。
健康的な暮らしを求めて島田市へ
島田市出身で、東京で暮らしていた大倉さん。
東京での生活はフルタイムで働き、料理もほとんどせず食事はほぼ外食、家には寝に帰るだけだった。たまに帰省した時にとてもリラックスでき、健康的なライフスタイルの大切さを感じたことが移住のきっかけだ。
「人間の本能が求めているものが満たされると、疲れって取れるんだなと思いました。」
帰省の度にリフレッシュできるのは、食事だけでなく環境が大事だったようだ。夜の静けさ、地元で採れた新鮮な野菜の料理、茶畑が見える庭での読書、島田にいたら当たり前に思うことが、離れてみて初めて、求めていたものだったと分かった、と大倉さんは話す。
自然の時間サイクルに合わせる
在宅でライターや翻訳の仕事をしている現在、外へ勤めに出ていた頃より仕事とプライベートのオンとオフがつけにくそうだ。しかし、仕事とプライベートの切り替えを気にするより、日照時間に合わせて優先順位をつけていくのが大倉さん流。それが彼女の一つの健康法でもある。
「日照時間に合わせて時間配分するようになったら、生活リズムが整いました。」と語る大倉さんは、東京では仕事もプライベートも満杯に詰めていたけれど、今は日照時間を味わう余裕も持てるようになってきたそう。
朝は鳥の声が聞こえて、夜は静かで、東京のように眠らない町ではないところが、仕事のオンオフがつけやすい要因かもしれない。仕事で疲れてリフレッシュしたい時は、山や海へドライブに行ってさくっと帰って来られるのも魅力の一つだ。
ひたすらアナログ生活を目指す
大倉さんのこだわりは、あまりプラスチックを使わない、本物の素材を味わうこと。
お茶の町に住んでいながら、忙しいことを理由にお茶のペットボトルを使うことは本末転倒だそうで、お茶を淹れる時は必ず茶葉から。愛用の湯飲みは地元の志都呂焼のものだと教えてくれた。
「自分が口にするものが町で全て完結できるなんてエコですばらしい。」
カフェ巡りが趣味の大倉さん。休日は自然の中にあるカフェ、手作りのスイーツや自家焙煎のコーヒー店を巡っている。
実はここ最近、島田市内には茶工場をリノベーションしてできたカフェや、昭和からある駅を改装したカフェなど、都会には負けないオシャレで唯一無二なカフェが増えてきている。こういったカフェが近くにあるのも、住みたくなる魅力なのかもしれない。
家から5分くらいの少し高い丘にある富士山と茶畑を一望できる公園で散歩したり、東京だと庭がなくできなかったという植物を育てたり、島田ライフを満喫しているようだ。
自分を見つめ直せる暮らし
大倉さんの家からは丘に広がる茶畑が見える。その茶畑が季節を感じさせてくれる。
春はお茶の新緑の風景や香りを味わい、夏は虫の声を聞きながら寝る。秋は間近に紅葉が感じられ、冬は雪化粧した富士山が駿河湾とセットで綺麗に見えることなど、自然をどの季節でも感じられることが嬉しい、と大倉さん。
東京にいるときはお金が優先だったが、今では収入が減ったものの、支出はもっと減ったそうだ。ただ物価が安いという理由ではなくて、必要なものだけを買う、使えるものは時間がかかっても直して再利用という考えに変わったからだそう。
東京の友人に今の暮らしぶりを伝えると、「もう隠居しているみたい」と言われたようだ。
引越した当時は、夜は早くてあまり店もない町だなと思っていたけれど、今では夜はテレビも携帯も見ず、電気を使わない日を作るなど、地球にも優しいことが楽しいという。
忙しい毎日で忘れていた理想の暮らし方。大倉さんは模索しながらも一つ一つ自分の理想の暮らしを叶えている。
「交通の便は良く、気候も良く、山の幸海の幸にも、お茶にも恵まれた土地。そして自然と暮らせる町です。忙しい生活の中で忘れていた時間の在り方を見つめられる暮らしがあります。」
ストレスを感じにくい環境で、心も体も調子がよくなったそう。
「歳を重ねていくなら、より自然の中での暮らしをすすめたいですね」